●冠婚葬祭とパール●

 

喪の場にパールは「必要

 

パールを扱う店としては『必要』と言いたいところですが…

もし、喪用のパールを選ぶのに制約があって物足りなさを感じたら、ジェットで良いと思います。

というのも喪用のパールには『華やかな輝き』は本来は不似合だからです。

(黒サンゴやオニキスでも艶がありすぎて相応しくない、とも言われます)

 

よく言われる「白い真珠か黒真珠を」ですが、どうなのでしょう?

 

日本の正装である和装での葬祭での場合は何もつけないのが基本でした。

これは日本にジュエリーが入ってきたのが遅く、

着物でのジュエリー併用が(この場合は指輪ですが)定着しなかったということがあり

その考えがそのまま洋装の現在でも残っていて、

そのために喪の場ではノージュエリーが正しいとする考えもあります。

(着物の帯留めや簪、柄なども場によっての使い方に厳密なルールがあります)

 

洋装の場合の「正装」 は 「ドレスアップ」 であり、ジュエリーをつけて完成とされると言います。

海外には喪のジュエリーという文化もあります。

しかし日本の「控えめ」を良しとする文化の中では 

喪の装いとして「光沢」「透け」「肌」「デザイン」などを控えることが必要です

鞄も艶なしのもの、殺生につながるので本来は革靴も革鞄も好ましくないとも言います。

髪も束ねたりして控えることが喪の表現となります。

万事を控えめにする、そのうえでは 

喪の場において、テリの良い良質なパールの一部の「華やかな光沢」は目立ちすぎるのです。

 

喪で使って好ましく確実なのは

ホワイト系アコヤ(ピンクのテリの強いものは華美かもしれません)形は真円、8mm程度までの一連、標準の長さ。

又は黒蝶パールのグレー系でソフトな色合いの12mm程度までのもの。(金属的な光沢の強いものは好ましくありません)

イヤリングピアスは、つけるのであれば一粒のスタッドタイプのみOKで、揺れるタイプはNGです。

指輪はマリッジ(結婚のペアリング)のみがよいでしょう。

 

喪のジュエリーで迷うようであればマリッジ以外は何もつけないのが無難だと考えても良いかもしれません。

 

ただし、これらも土地柄やご親族の考え方によって状況が変化しますし

現在ではマナーも緩やかになっていたりもしますので一概に「これはダメ、これなら大丈夫」とは言えません。

確実に使える上記のパール以外のものは周りの状況と年齢を加味して選んでください。

ちなみにお通夜などは「取り急ぎ」ですので喪服も真珠もつけず、つけるのはお葬式やご法要のときです。

 

黒真珠もピーコックなどの華やかなものを除いて黒系が使えないではありませんが

サイズが大きくなりますと控えめとは言えません。 

このように喪のジュエリーには選ぶうえでの制約が多いので、無理にはおすすめしたくないのです

 

 

反対にハレの日の場合は

大型でもバロックでもOK、長さも、何連でも、お似合いになるものをどうぞ。

ピーコックの黒などもごく上品に華やかさを出せます。

ハレの場だから黒真珠はダメ、とはなりません。装い方次第です!

ハレの正装の時には良いパールのネックレス一本さえあれば決まります

本格的なパーティーなど、クラス感のあるジュエリーを用意するのは難しいものですが

質の良い、お似合いになるパールを一本お持ちであれば清楚にシンプルにきめることができるので重宝します。

海外などではフェイクで良いのでパールを一本もっていけばディナーにも重宝しますよ!